がん闘病していたO・J・シンプソン氏が死去、“元妻殺人事件”で無罪に

4/13 09:05 掲載
がん闘病していたO・J・シンプソン氏が死去、“元妻殺人事件”で無罪に

O・J・シンプソン氏が死去した。76歳だった。元アメリカン・フットボール選手で、1990年代に元妻ニコール・ブラウン・シンプソンさんとその友人ロン・ゴールドマンさんを殺害した罪で起訴された後、無罪となったシンプソン氏が、がんの闘病生活の末、4月10日、ラスベガスで帰らぬ人となったことを遺族が発表した。

シンプソン氏のTwitter(X)には、「4月10日、私たちの父オレンタール・ジェームズ・シンプソンががんとの闘いに敗れました」「父は彼の子供や孫たちに囲まれていました」と綴られており、遺族へのプライバシーの配慮が呼び掛けられている。

米ゴシップサイト・TMZによると、シンプソン氏はニコールさんや別の元妻マルグリート・ウィットレイさんとの間にもうけた4人の子供たちに囲まれて息を引き取った。また、死去する前には多数の友人が自宅を訪れていたものの、医療スタッフを含む全ての人が病状を秘密にすることを誓った誓約書への署名を求められていたという。

元NFLの人気選手だったシンプソン氏は昨年5月、病名を特定しなかったものの、がんの治療を終えたことをSNSで報告していた。今年2月には自身が前立腺がんの終末期ホスピスに入っているという報道を否定、SNSに投稿した動画で、こう語っていた。

「ホスピスだって? 私は入院すらしていないよ。誰がそれを言ったのか知らないけど」

「いずれにせよ、私はここラスベガスで、友人を沢山呼んでスーパーボウルを楽しんでいる。全ては大丈夫だ。皆元気でね。よいスーパーボウルの週末を」

2008年にシンプソン氏は、凶器を使用した強盗や誘拐などで有罪判決を受け懲役33年が言い渡されたが、2017年に仮釈放され、それ以降はラスベガスのゲート付きコミュニティで暮らしていた。

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