“書店員が一番売りたい本”を選ぶ「2024年本屋大賞」が決定

4/10 23:11 掲載
“書店員が一番売りたい本”を選ぶ「2024年本屋大賞」が決定

"書店員が一番売りたい本"を選ぶ「2024年本屋大賞」の発表会が、4月10日に都内で行われ、「成瀬は天下を取りにいく」(宮島未奈)が大賞に決定した。

「本屋大賞」は、出版業界活性化のため、年に一回、全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶもので、第1回大賞受賞作「博士の愛した数式」(小川洋子)、第2回「夜のピクニック」(恩田陸)、第3回「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)など、いずれも受賞とともに話題となり、大きく部数を伸ばした。

今回は、一次投票には全国530店より736人、二次投票には342書店より443人の投票があった。


☆宮島未奈(みやじま・みな)

1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む「成瀬は天下を取りにいく」でデビュー。40万部突破を果たすとともに第21回「本屋大賞」はじめ14冠に輝いた。今年1月には、続編となる「成瀬は信じた道をいく」を刊行し、こちらも発売前重版が決まるなど話題を集めている。


☆2024年大賞順位

1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈(著)新潮社
2位『水車小屋のネネ』津村記久子(著)毎日新聞出版
3位『存在のすべてを』塩田武士(著)朝日新聞出版
4位『スピノザの診察室』夏川草介(著)水鈴社
5位『レーエンデ国物語』多崎礼(著)講談社
6位『黄色い家』川上未映子(著)中央公論新社
7位『リカバリー・カバヒコ』青山美智子(著)光文社
8位『星を編む』凪良ゆう(著)講談社
9位『放課後ミステリクラブ 1 金魚の泳ぐプール事件』知念実希人(著)ライツ社
10位『君が手にするはずだった黄金について』小川哲(著)新潮社

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