海に育まれたウイスキー「タリスカー」、世界No.1スモーキーシングルモルトに

1/10 20:28 掲載
海に育まれたウイスキー「タリスカー」、世界No.1スモーキーシングルモルトに

MHD モエ ヘネシー ディアジオは1月10日、海に育まれたシングルモルト「タリスカー」が、スモーキーシングルモルトカテゴリでの販売量で、世界1位になったと発表した。

スコットランド・スカイ島が誇るシングルモルト「タリスカー」。今回の発表によると、国際的なアルコール飲料の調査機関であるIWSRの2022年度調査により、スモーキーシングルモルト市場における販売数量・販売金額で世界1位(2年連続)に輝いた。

潮風の香りとスモーキーな味わい、黒胡椒を思わせるスパイシーさが特徴のタリスカーは、荒々しい海に囲まれ、別名「ミスト・アイランド(霧の島)」と呼ばれるほど天候が変わりやすいスカイ島の自然と海に育まれてきた。その力強い味わいは、熱烈なファンに長く愛され続け、タリスカーほど生まれ故郷の自然を体現したウイスキーは他にないといわれている。


☆スコッチウイスキーの伝統的な製法に由来する"スモーキー"

ウイスキー、特にスコッチウイスキーで多く語られるスモーキーという表現。この独特の香りと味わいは、スコッチウイスキーの伝統的な製法に由来する。

モルトウイスキーの製法過程における初期段階、モルティング(製麦)という工程では、原料である大麦の発芽が過度に進まないように乾燥させる必要がある。その際に、ピートという燃料を使用することで大麦に香りが移り、ピート香と呼ばれるスモーキーなフレーバーが生まれるのだ。

ピートとは、植物が長い年月をかけて炭化し堆積したもの。タリスカーの故郷スカイ島を始めスコットランドでは、土壌の多くがピートで構成されており豊富に採取できるため、古くから多くの蒸留所でウイスキーづくりにピートが使用されてきた。

この伝統的な製法は、スコッチウイスキーに独特のスモーキーさをもたらすとともに、蒸留所ごとに異なる独自のキャラクターにさらなる奥行きを与える。

タリスカーが持つ浜辺の焚火のようなスモーキーな味わいも、スコットランドで何千、何万年という歳月をかけて堆積したピートがもたらすもの。1830年のタリスカー蒸留所創業以来、その製法は今日まで忠実に守られ続け、世界で最も愛されるスモーキーシングルモルトの味わいを生み出している。

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