「失踪したヒヨコがニワトリになって帰ってきた」誤情報広まり飼い主苦笑い

11/20 21:29 掲載
「失踪したヒヨコがニワトリになって帰ってきた」誤情報広まり飼い主苦笑い

11月19日に放送されたニュース番組「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)で、先日、ネットで話題となった「失踪したヒヨコがニワトリになって帰ってきた」という奇跡のストーリーの"新事実"が明かされた。

番組はこの日、鹿児島県・徳之島で飼われていたヒヨコが失踪するも、約5か月後にニワトリになって飼い主のもとに帰ってきたニュースを紹介。この話題が報じられると、ネット上では「目頭が熱くなった」「素敵な話」という感動の声が続出したが、今回、番組では、このニワトリの飼い主を取材すると、これまで知らされていなかった"新事実"が語られた。

ニワトリ"ピヨちゃん"について、飼い主の男性は「島には野良犬や野良猫がいるので、もう生きているはずがないと諦めていた」と失踪当時の心境を吐露。しかし、約5か月後、近所の人が畑でピヨちゃんを発見し、男性のもとへ帰還。男性は「本当に生きていて良かった。今はピヨだけ多めにエサをあげて、えこひいきしてる」と話した。

この一部始終をテレビやネットニュースが「失踪したヒヨコがニワトリになって帰ってきた」と報じたことに触れると、飼い主の男性は「正しいストーリーは、生後半年を過ぎた"ピヨちゃん"が成長して帰ってきただけなんです」と切り出し、一般的にイメージする黄色く小さい"ヒヨコ"ではなく、生後半年を超えるすでに成長したニワトリだったことを告白。男性は誤情報が広がってしまったことに首を傾げた上で、「なんだかすみません。僕も少し思うところがあるんですけど…」と苦笑いを浮かべた。

番組MCを務めるタレント・千原ジュニアは「名前が"ピヨちゃん"やから、ヒヨコやと思ってしまい、そのまま報道してもうたんやろうな」と推測。お笑いコンビ・TKOの木下隆行からも「昔ヒヨコを飼っていたが、僕も"ピヨちゃん"と名付けていた」と声が上がった。

タレントのでか美ちゃんは「私もこのニュースを見た時に『こんなに幸せな話があるんだ!』と思って、X(旧Twitter)でリポストしてしまった。自分の仕事の投稿以外は滅多にリポストしないのに…。ちゃんと事実を確認する力をつけないといけないと反省した」と肩を落とすと、ジュニアは「そうですね。今回のように『ピヨちゃんだからヒヨコ』と思い込むような、気づかないうちに誤解しているニュースは多そうだ」応じた。

さらにピヨちゃんについて、飼い主の男性は「食用で飼っている」と告白。「徳之島ではお祝いでニワトリを食べる風習がある」と説明した一方で、「長い期間ピヨちゃんと一緒に過ごして考えていきたいが、"命をいただくために飼っている"という軸はブレないようにしたい」と話した。

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