リドリー・スコット監督、アカデミー賞受賞より「はるかに重要」なもの

11/20 13:27 掲載
リドリー・スコット監督、アカデミー賞受賞より「はるかに重要」なもの

リドリー・スコット監督(85歳)は、アカデミー賞の受賞より、「はるかに重要」だと考えているものについて語った。  

「ブレードランナー」などで知られ、30年以上映画界にいるものの、アカデミー賞の監督賞を受賞したことがないスコット監督。自分の作品にトロフィーが与えられるかどうかよりも、人生にはもっと大切なことがあると考えているそうだ。

サンデー・タイムズ紙にスコット監督はこう語った。

「(オスカーを受賞するのは)私にとっては少し遅い。自分のやっていることに対処できるくらい元気でいることのほうが大事だ。メダルなんかよりも健康のほうがずっと重要だ」
「爵位はもらったが」

80代半ばになり、自分の死について心配しているかと聞かれ、スコット監督はこう答えている。

「いや、考えてはいないよ。朝起きて『ああ、よかった!ストレスのたまる一日がもう一日だ』と言うんだ」

そんなスコット監督は今月、「グラディエーター」のホアキン・フェニックスがタイトルロールを演じる新作歴史映画「ナポレオン」の公開を控えているが、予告編を観て、TikTokに同新作の不正確さを論破する動画を投稿した、歴史家でTVプレゼンターのダン・スノーに対して公然と反撃している。

スノーが「私は歴史大作が大好きです。リドリー・スコットも大好きだ。しかし、この映画はドキュメンタリーではない」と発言したことに対し、スコット監督は「人生をやり直せ」とコメント。

専門家のあら捜しに付き合っている暇はないとこう語っている。

「すべての歴史がそうであるように、それは報道されてきたことだ。ナポレオンが死んで、10年後に誰かが本を書いた。そして、その本を読んだ誰かがまた本を書き、400年後、(歴史の書物には)たくさんの想像がある。歴史家と問題を起こすと、私は『君、その場に生きてたの?』と尋ねるんだ。『違うだろ。じゃあ、黙ってろ』ってね」

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