二階堂ふみ、埼玉&滋賀県知事に謝罪「こんな茶番に付き合って頂いて…」

10/20 01:01 掲載
二階堂ふみ、埼玉&滋賀県知事に謝罪「こんな茶番に付き合って頂いて…」

映画「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」(11月23日公開)主演の女優・二階堂ふみ(29歳)が10月19日、都内で行われた埼玉県知事、滋賀県知事への"謝罪"表敬会見に登壇。「こんな茶番に付き合って頂いて…」と両知事に謝罪した。

興行収入37.6億円を叩き出した映画「翔んで埼玉」の続編となる今作は、埼玉を飛び出し、日本全土を巻き込む天下分け目の東西ディスり対決が開幕。滋賀解放戦線のリーダー"滋賀のオスカル"こと桔梗魁を演じる杏のほか、滋賀解放戦線員として、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュンらも出演する。

この日の会見には、二階堂、加藤諒、武内英樹監督、そして埼玉県の大野元裕知事、滋賀県の三日月大造知事が登壇。イベント冒頭、武内監督の「また続編作ってしまって申し訳ありませんでした!」の声を合図に3人は頭を下げて埼玉県知事、埼玉県のマスコットキャラクターであるコバトンに謝罪する。

続いて「巻き込んでしまって申し訳ございませんでした!」と滋賀県知事、滋賀県のマスコットキャラクターであるキャッフィーにも謝罪。すると滋賀県知事からすかさず「なんで滋賀県に飛び火なんですか!」とツッコミが飛び出し、会場は謝罪ムードから一転、笑いに包まれた。

二階堂は「この度は本当に申し訳ないと言いますか…うまく言葉が出てこないのですが、両県知事ともに大変お忙しい中、こんな茶番に付き合ってくれてありがとうございます。そして申し訳ございませんでした」と、苦笑しつつも謝罪と感謝。

続けて加藤は謝罪会見ということで、どういう服装で来ればいいか悩んだことを明かし、「やっぱり埼玉の恰好をしようと思って今日は顔に泥を塗ってきました!楽しんで帰りたいなと思います!」という、申し訳なさゼロの発言にMCからは「今日は謝罪会見なので、一応よろしくお願いいたします」という冷静なツッコミが入った。

続いて本作を通して感じた埼玉と滋賀の印象について、二階堂は「前作は大好評をいただき、『私、埼玉出身なんです!』と声をかけられるようなになったんです」と嬉しそうに明かしつつ、「勝手に私は埼玉の代表なんだと思ってます」と埼玉代表宣言も飛び出した。滋賀については「今回、本当に飛び火してしまって本当に大丈夫なのだろうか? と不安でしたが、監督がこの作品を作ることが使命だ!とおっしゃっていたので…ついていこうと思いました!」と苦し紛れに釈明した。

静岡県出身の加藤は前作の大ヒットを受け、埼玉へ仕事に行くと「埼玉の伝道師」と呼ばれていることを明かし、「ああ、なんかもう僕は埼玉の人なんだ」と前作から変わらぬ埼玉愛をアピール。一方、滋賀については「今回作品を通して、ああ、滋賀もこんなにディスられているんだということに気づいて。しかもそのディスりの中に自分の眉毛に共通することもあったので…親近感がわきました!眉毛は滋賀ってことで!」と、車の滋賀ナンバーが"ゲジゲジナンバー"と揶揄されていることにかけつつ、滋賀県知事の鋭い目線を受けながらも釈明した。

前作に引き続き本作のメガホンをとった武内監督は「前作の大ヒットを受けて、関西の方からの"ディスってほしい"という声を多くいただきまして…。関西でこの話を作るにはどうすればいいんだろうと考えていた時に、どうやら滋賀が関西では埼玉的なポジションだということが分かり、滋賀のフィルムコミッションの人も『是非滋賀で!滋賀はいくらでもディスって大丈夫ですから!』と熱烈なアピールを受けました」と制作秘話も飛び出し、滋賀県知事は「僕に相談もせず…」と渋い顔。

3人からの謝罪と釈明を受けた埼玉県知事は「前作でもディスられて、二作目でさらにディスられて、さらに今日来てみたらなんと顔に泥を塗って埼玉ファッションと…ちょっといい加減にしてほしいな。と思う限りではあるんですが、でも今回も作品を見ているとやっぱりクスクス笑っちゃうんですね。しっかりと埼玉愛が感じられる映画に仕上げて頂いて感謝しています」と寛大に謝罪を受け入れた。

滋賀県知事は「いや、埼玉はいいけどなんで滋賀県まで巻き込むねん!というのが最初の印象でしたが、事前に作品を拝見させていただくと、琵琶湖に対する愛とか、とびだしとび太の活躍、滋賀県民のやさしさなど色んな所に"滋賀愛"があふれていたので僕もこの映画を通じて滋賀県に対する誇りと愛情が湧けばいいなと思い、今後も応援していきます!」と作品の魅力を一押し。

無事に両県からのお墨付きも獲得できた3人。最後に二階堂は「この映画は地域分断や人と人との対立を、引いてみてみるとこんなにもバカバカしいんだなと思えると同時に、それぞれのルーツに関する思いや、人と人との交わりの大切さ、平和への思いを描いた作品なので、また多くの方々に見て頂き、楽しく笑顔になって頂けたらと思います」と大ヒットを祈願し、会場からは大きな拍手が送られイベントは大熱狂のうちに終了した。

映画「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」は11月23日(木・祝)より全国公開。

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