ベッカム、1998年フランスW杯敗退の記憶消したい「どこに行っても毎日罵倒された」

10/9 08:58 掲載
ベッカム、1998年フランスW杯敗退の記憶消したい「どこに行っても毎日罵倒された」

デビッド・ベッカム(48歳)は、1998年のフランスW杯で敗退し、ファンから唾を吐きかけられた記憶を脳から消したいという。

サッカー元イングランド代表のベッカムは、25年前、アルゼンチン代表のキャプテン、ディエゴ・シメオネを地面に押し倒した後に蹴って退場処分を受けた後、イングランド敗退の責任をファンに責められた件に深く影響されていることを認めた。

ネットフリックスの新シリーズ「ベッカム」の中で、当時のファンからの反発をベッカムはこう振り返った。

「どこに行っても毎日罵倒された」
「通りを歩いていて、人々にある種の目で見られたり、唾を吐きかけられたり、罵倒されたり、顔を近づけてきて、いろいろ言われたよ」
「大変だった。国中から嫌われたんだ」

当時23歳でマンチェスター・ユナイテッドのスター選手であったベッカムは、「ある種の記憶を消す薬があればいいのだけど。愚かな過ちを犯した。人生を変えてしまった」と続ける。

ベッカムはワールドカップ直前に第一子の妊娠を明かしていた、後に妻となるヴィクトリア・ベッカム(当時アダムス)と、試合の数週間後にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたスパイス・ガールズのライブで再会。ヴィクトリアはこう振り返っている。

「私はサッカーに興味がなかったから、それがどれほど深刻なことなのか、何が起こったのか理解できなかったことを覚えているわ」
「彼のフットボールを見るのは大好きだけど、彼がすることは何だって好きなのよ」

ベッカムは当時、食事も睡眠もとらず、「混乱していた」そうで、友人であるデイビッド・ガードナーは「彼が通りを歩いていると、人々が唾を吐きかけるんだ。でも、彼は一度も反応しなかった」と証言している。

今になってベッカムは、その反動が家族に与えた影響について自責の念に駆られているそうだ。

「僕の両親はもちろん、誰にも望んだことのないような多くの注目を集めた」
「あの時のことは、自分でも許せない。それが辛いところだ。過ちを犯したのは僕なのに」
「今になってようやく自分を責めるようになったんだ」

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