映画「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督死去

8/8 23:44 掲載
映画「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督死去

「エクソシスト」や「フレンチ・コネクション」の監督として知られるウィリアム・フリードキンが死去した。87歳だった。

妻でパラマウント・ピクチャーズ元最高経営責任者(CEO)のシェリー・ランシングは、8月7日にフリードキンがロサンゼルスで亡くなったことを、ハリウッド・リポーター誌に明らかにした。

同世代で最も影響力のある監督の1人として広く知られているフリードキンは、1971年にロビン・ムーアの同名小説を基にした犯罪スリラー「フレンチ・コネクション」でアカデミー監督賞を受賞。ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー、フェルナンド・レイらが出演し、フランスからのヘロイン密輸を追跡する刑事を描いた同作は、他にも作品賞、脚本賞、主演男優賞、編集賞と5部門を制した。

またフリードキンは、1973年のホラー映画「エクソシスト」で大成功を収め、同作は映画史に残る代表作となった。ウィリアム・ピーター・ブラッティのベストセラー小説が原作となっている同作は、悪魔に憑れた少女が中心に描かれており、ファンや映画批評家の間での大ヒットを受け、アカデミー賞では監督賞を含んだ10部門にノミネートされた。

ローカル番組やドキュメンタリー企画でキャリアを始めたフリードキン。映画界を牽引した1970年代の成功を取り戻すことはなかったものの、21世紀に入っても映画やテレビ番組を作り続けた。他の映画作品には「L.A.大捜査線/狼たちの街」や「英雄の条件」などがあり、「トワイライト・ゾーン」や「CSI:科学捜査班」など、様々な有名ドラマのエピソードも監督していた。

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