カイコのさなぎが原料の「シルクソーセージ」

8/3 13:14 掲載
カイコのさなぎが原料の「シルクソーセージ」

"コオロギラーメン"などで知られる、昆虫食の魅力を探究するチーム・ANTCICADA(アントシカダ)と、広島県のソーセージ専門店「.comm」が、蚕(カイコ)の蛹(さなぎ)を原材料に使用した「シルクソーセージ」を共同開発。8月1日より、オンラインショップやANTCICADA店舗で販売を開始した。価格は1,080円(税込み/1パック5個入り・150g)。

蚕の蛹は、ナッツのような香ばしさや、豆のような甘みを持ち、どこか懐かしい滋味深さが特徴。そんな蚕の蛹の唯一無二の味わいを活かしつつ、濃厚な生クリームや卵白を贅沢に使用することで、シルクのようにきめ細やかな食感のソーセージに仕上げた。

口に含むと、ジューシーな肉汁とともに、蚕の旨みがじんわり広がるという。

日本で古くから行われてきた養蚕業の中で、シルク(絹糸)を取り出した後に残る蛹は、伝統的に貴重なタンパク源として食されてきた食材。その文化は未だに長野や群馬などに色濃く残っており、現在でも、お土産品として販売されている。

ANTCICADAはこれまでも、レストランでの蚕の蛹を使った料理の提供や、「カイコの佃煮」や「蚕沙タピオカミルクティー」(※いずれもANTCICADAオンラインショップで販売中)などの商品を開発・販売を続けてきた。つい先日も、蚕沙(蚕の糞)を原材料に使用した蒸留酒をリリースしたばかりだ。

今回の「シルクソーセージ」を通じて、ANTCICADAは「より多くの人に、昆虫を身近に楽しめる機会を届けるとともに、蚕の新たな魅力を生み出していけたら何よりです」とコメントしている。

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