清原和博氏、“執行猶予満了”の報告全文

6/15 18:15 掲載
清原和博氏、“執行猶予満了”の報告全文

覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた、元プロ野球選手の清原和博氏(52歳)が6月15日、著書「薬物依存症」(6月15日発売)の出版元である文藝春秋を通して、執行猶予の満了を報告した。

清原氏は2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕。懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を受け、このたび、2020年6月15日に執行猶予満了を迎えた。

清原氏からの報告全文は次の通り。

※※※ ※※※ ※※※

新型コロナ・ウィルスによって社会全体、多くの方々が苦しんでおられる中、私事で恐縮ですが、ひとつご報告をさせていただきます。

私、清原和博は本日6月15日をもちまして、覚せい剤取締法違反に対する、懲役2年6か月、執行猶予4年を満了することとなりました。
私を支えてくださっていた野球ファンの皆様、野球関係者の皆様、報道関係者の皆様、私に個人的に関わっていただいた皆様に、多大なるご心配をおかけしましたことを、あらためてお詫び申しあげます。

逮捕されてから、この4年間で私自身がどのように変われたのか、実感や自信を持てずにいるというのが正直なところです。
ただ、自分の行為を悔いる日々の中で、これまで私がいかに多くの人の力によって生かされていたのかという事実に気づきました。
薬物依存症の治療を進める中で、薬物の恐ろしさ、この病気の実態を知り、人と繋がっていくこと、人に助けてもらうことの大切さを知りました。
生きがいを見つけようとする中で、清原和博という人間がいかに野球によって救われてきたかということを再認識しました。

今の私ができることとしまして、この4年間で体験した自分自身の悩みや弱さを隠さずに記すこと、それによって薬物依存症の実態をより多くの方々に知ってもらうこと、これしかないのではないかと考えるに至り、この度、『薬物依存症』という書籍にさせていただきました。

薬物との戦いに終わりはありませんが、私はこれからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております。

お詫びと感謝を込めまして。

コメント

ニュースを読んだ感想を教えてね!

恐れ多い青春のヒーローが語る節句。端くれの端くれとしてこれからの日々を伴走して行きたい。

僕も似た病気の療養なかですが、自分一人では生きられない。まわりの方に生かしていただいていることを実感しており、清原さんと同じ気持です。この病気は生き方・考え方の病気です。

関連ニュース(スポーツ)