高IQの天才“ギフテッド”たちの知られざる苦悩

8/30 17:45 掲載
高IQの天才“ギフテッド”たちの知られざる苦悩

8月28日に放送されたニュース番組「AbemaPrime」(AbemaTV)では、同番組のアンカーを務めるタレント・パックンなども該当する、IQ130以上の高い知能指数を持つ、いわゆる"ギフテッド"と呼ばれる人々を特集した。

一般人のIQの平均が100と言われる中、全人口のおよそ2パーセントしか存在しないと言われている天才たち。今回の特集では、その知られざる苦悩や教育事情について取り上げた。

スタジオには、小学校の時に受けた知能テストでIQ130〜145を叩き出した、モデルやラジオパーソナリティーとして活躍するMIOさんが出演。台湾と日本にルーツを持ち、5歳のときに日本へ引っ越してから、2か月足らずで日本語を習得するほど物覚えが良かったというMIOさんは、「小学校の授業に積極的に参加すると、成績が良くても2〜3年生くらいから先生に嫌がられるようになってきた。先生から『出来る人は黙ってなさい』と叱られ、ずっと無視され続けていました。成績の良い自分よりも、成績が悪い自分の方が大人は好きなんだと不思議だった。頑張っているのに嫌われるのが悲しかった」と小学校時代の経験を明かした。

本番組の水曜MCを務める女優の宮澤エマは、「教育という概念における"ギフテッド"の在り方に関しては、『みんな一緒がいい、みんなが平均的に同じくらいの教育を受けて同じ経験をして卒業していく』というある種の学校のシステム自体にそぐわない部分がある。ただ、教育っていうのは学校が全てじゃないですし、学校卒業したあとにも教育は続いていて、一般社会には"ギフテッド"以外の人ももちろんいるわけで。そこの人たちとのコミュニケーションの取り方において『"ギフテッド"と"そうじゃない人たち"』と分かれていくのも良くないんでしょうし、むずかしいところだと思う」と率直な意見を語った。

また、アメリカやオランダで世界の教育を学んできた藤井隼人さんが、一般の学校に合わなくなった"ギフテッド"の子供たちのために立ち上げたフリースクール「GFTD.DE-SCHOOL」を紹介。

ここでは子供たちがパソコンやタブレットを用いて3Dプリンターの設計を行うなど、テクノロジーを活かした学びが提供されている。藤井代表は「いわゆる既存の教育が合わずに可能性が埋もれていっちゃっているお子様たちに、可能性を発揮できるような場所を作りたいというのが一番の思い」だと話し、「教育は学校っていうところだけじゃなく、もっと色んなコミュニティで学びが発現すると思っている。学校自体に全てを求めて詰めていく必要はないと感じる」と語った。

この放送に、Twitterなどネットでは、「日本は、はみ出し者を許さない社会だもん」「日本式の教育方法の限界を感じた」「高IQの人の生きづらさを想像すると苦しい。すごく興味深いテーマ」などの反響を呼んでいる。

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