タランティーノ新作は「ハリウッド黄金期へのラブレター」

5/28 09:24 掲載
タランティーノ新作は「ハリウッド黄金期へのラブレター」

クエンティン・タランティーノ監督にとって、最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は"最も個人的な作品"なのだそうだ。

1969年のロサンゼルスを舞台に、レオナルド・ディカプリオ演じるテレビスターのリック・ダルトンと、ブラッド・ピット演じるそのスタントマンのクリフ・ブース、そしてマーゴット・ロビー演じるシャロン・テートが登場するこの話題作は、タランティーノの幼少期の記憶を基に描いた"ハリウッド黄金期へのラブレター"なのだという。

5月21日にカンヌ国際映画祭でプレミア上映された際、タランティーノはこの新作について次のように語っている。

「この映画は恐らく僕にとって最も個人的に意味のある作品だ。僕の記憶の寄せ集めのように感じる」
「アルフォンソ(キュアロン)が『ROMA/ローマ』で1970年代のメキシコシティを描いたように、僕には1969年のロサンゼルスがあった。これは僕の話なんだ。僕の形成期だよ。当時僕は6歳だった。これは僕の世界であり、ロサンゼルスへのラブレターなんだ」

そしてディカプリオも同じく、当時がアメリカの映画界において最も影響力を持った時代だったと同意する。

「タランティーノ氏と仕事が出来るチャンスはもちろん、この時代設定に惹かれた。ハリウッドへのオマージュなんだ。こんなハリウッド映画はなかったと思う。ハリウッドを舞台にハリウッドの映画界を描いた作品っていう意味でね。それは薄汚れもする場所であり、俳優やスタントマンの日常生活にも影響を及ぼすところだったわけだ」
「1969年は世界だけでなく、映画界において最も影響ある年だった。リックとクリフはハリウッドの保守派みたいなもんだけど、それと同時にヒッピー革命や自由な愛という新世界を見出そうとしている」

また、この作品の中では、ロマン・ポランスキーの妻であったシャロン・テートが、カルト集団のマンソン・ファミリーに殺害される事件についても触れられる。

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