プラダ、来年から毛皮廃止を発表

5/24 01:57 掲載
プラダ、来年から毛皮廃止を発表

プラダが、来年から毛皮使用を取り止めることを発表した。同ブランドは2020年の春夏コレクションから毛皮廃止に踏み切るが、現在までに作られた毛皮アイテムに関しては、引き続き販売するという。

ミウッチャ・プラダは声明で「エシカルな商品への需要が高まる一方、私たちは革新的な素材に着目することで、創造的デザインの新たな境界線を模索しています」とコメント。これに、毛皮に反対する国際連盟「ファー・フリー・アライアンス(FFA)」のジョー・ヴィンディング会長は「プラダグループが、現在続々と増えるファーフリーブランドの仲間入りをしました。消費者の動物に対する姿勢が変わってきたのです」と歓迎の意を表している。

昨年、ヴィーガンで動物権利活動家としても知られるパメラ・アンダーソンが、プラダに毛皮廃止を求める手紙を送り、話題となっていた。

「あなた方の創造性に長年感服しています。そしてプラダの時代を超えたナイロンバッグにも。しかしファーフリーを掲げず、単に動物の皮革の使用量を減らしているだけのプラダには失望しました」
「段階的措置は毛皮工場の小さな檻で弱り切っている動物たちにとって何の慰めでもありません。肛門に電極棒を刺して感電死させられたり、生きながら皮を剥がされる動物たちが今現在いるのです。あなた方に毛皮の即刻の廃止を要求します」
「人道にかなった毛皮とはすなわち慈悲深い殺害であり、そんなものは存在しません。毛皮工場のOA(原産国認証)、すなわち動物を人道的に扱いその後殺すというプログラムに加盟している国でさえ、PETA他動物の権利を守る様々なグループによって、残虐な行為が横行していることが報告されています」

ちなみに、バーバリー、グッチといった大手ブランドは、昨年の春夏コレクションから毛皮廃止を決定。既製の毛皮製品に関しても販売を減少していく方針を示している。

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