池田エライザ×中田秀夫監督で最新作「貞子」

2/8 05:36 掲載
池田エライザ×中田秀夫監督で最新作「貞子」

日本ホラー映画史上No.1「リング」シリーズの最新作が、「貞子」のタイトルで、5月24日に公開されることが決定した。メガホンを執るのは「リング」を手がけた中田秀夫監督、主演は池田エライザだ。

1998年、"見た者は1週間後に呪い殺される"という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を、中田監督が映画化した「リング」。興行収入20億円を超える大ヒットを記録、のちに続くJホラーブームの火付け役となったが、1999年には続編「リング2」が公開され興行収入42億円を記録、その後もシリーズ作品は製作され続け、「日本で最も有名な怨霊」として、全世代に圧倒的な認知と人気を誇るほどの存在となった。

そして今作の「貞子」は、「リング」公開から20年、伝説のオリジナルチームが恐怖の原点を描くシリーズ最新作。今回の映画化決定&主演解禁に先立ち、実は2週間ほど前から第1弾映像となる超特報が、劇場とwebで限定公開されていた。場面は不気味な洞窟、その中で響き渡る水滴の音が緊張感を駆り立てる中、突如念写される頭の集合体と、髪の長い女…。最後には「きっと来る〜♪」という耳なじみのあるフレーズが流れるが、どこか新しさと迫力を感じさせるゴスペル調の歌声…果たして、歌っているのは誰なのか。これは何かの伏線なのか――。映画本編は撮影を完了しており、現在は完成に向けてポスプロ中だという。

主演を務める池田は「お話をいただいた時は、日本にとどまらず世界に衝撃を与えた作品に携わることへの喜びとともに『貞子』というタイトルを私が背負っていいものか不安な気持ちになりました。ですが監督の熱のこもった言葉達に救われて、この作品に身を投じること決意いたしました。平穏な世界にじわじわと迫り来る恐怖…。現場は穏やかに見えて、いつも何処か張り詰めていました」とコメント。

そして「生唾を飲んで、身を硬直させ、冷や汗をかき…最後にはそこが映画館である。ということに安堵していただける…のかな。保証はできませんが、1つ言えるのはこの映画、容赦ないです。どうか楽しみに待っていてください」と語っている。

また、中田監督は「『リング』では『この映画で世に出たい』の一心でありったけの情熱を注いだし、アメリカの『ザ・リング2』では、ハリウッドのスタジオ映画を指揮するという、胸踊る体験も得た。時を経て、今回の『貞子』では、今、純粋に私自身が『イケてる』と思うホラー表現をシンプルに、がむしゃらに追求したつもりだ。『リング』を同時代で観てくれた世代にとっては、『そうそう!』と肯いてもらえるものを、観てはなくとも貞子の風貌、動きは知っているティーンたちには、『今度の貞子はここが違う、スゴい!』と驚愕してもらえるものを目指した。ヒロイン、池田エライザさんには、弱きものを思う優しさと貞子に立ち向かう逞しさを喜怒哀楽十二分に表現してもらった。新時代のスクリーミング・ヒロイン誕生だと自負している」とコメント。

プロデューサーも「小説、そして映画『リング』からうまれた悲しみのヒロイン・山村貞子は、今や黒髪ロングヘアと白いワンピースの誰もが知るアイコンに成長しました。そんな今だからこそ、貞子の原点に触れる物語を描きたいと原作者・鈴木光司氏、中田秀夫監督に新作製作をご相談しました。新時代の若者たちをも阿鼻叫喚させる恐怖とは何か、中田監督をはじめとしたスタッフの皆様と議論を重ね、製作に挑みました。完全新作ストーリーとして、現代社会ならではのSNSや動画サイト投稿の気軽さの先にある恐怖がありつつも貞子が背負う宿命と怨念の深さに触れる内容になっています。主演の池田エライザさんは、発せられる言葉や立ち居振る舞いに芯の強さがあり、彼女を通して観客が一緒に怖がりつつも格好良く立ち向かう姿に惚れ惚れするようなヒロイン像を期待できると信じ、起用しました。歴代のヒロインが演じてきた大切な人を守りぬく強さと、自分自身が抱える繊細な弱さの両局面がある女性を体当たりで演じてくれました。初めてこのシリーズを観てくれる方が楽しめるのはもちろんのこと、これまでのシリーズを観てきた方も喜んでもらえるような仕掛けもございます。どんな『貞子』に出会えるかは、是非劇場でお確かめ下さい。恐怖の貞子ワールドをお楽しみに」とコメントを寄せている。

映画「貞子」は5月24日、全国ロードショー。


☆「貞子」あらすじ

病院で心理カウンセラーとして働く茉優(池田エライザ)は、公団住宅にある自宅が火事になり、警察によって保護されたひとりの少女を担当する。一切の記憶をなくし、自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始める―。

コメント

ニュースを読んだ感想を教えてね!

関連ニュース(映画)