字を間違えると“震える”ペン、単語の綴りや字形の崩れに反応。

2/12 11:50 掲載
字を間違えると“震える”ペン、単語の綴りや字形の崩れに反応。

小さな子どもが文章を書くと、字や文法的な間違いをしてしまうのはよくあることだが、ドイツのある夫婦は、息子が単語を書き間違える姿を見て、「早く字や文法を覚えて、正確な文章を書けるようになって欲しい」と思い、ハイテクなペンを開発した。現在、年内の発売を目指し、準備を進めているという。

英紙デイリー・メールやデイリー・テレグラフなどによると、このペンを開発したのは、ミュンヘンにあるランズトゥフト社。日本語で「学習ペン」を意味する会社を経営しているのが、ソフトウェア開発なども手掛ける起業家のファルク・ヴォルスキーさんと、妻で育児教育専門家のマンディさん夫妻だ。夫婦の間には小さな男の子がおり、ある日その息子が書いた文章を見て、2人は「最初の単語から間違えている」ことに気が付いたという。そこで、お互いの専門知識が活かせそうな匂いを感じ取った夫妻は、「子どもたちがもっと早く、正確に書き方を学ぶのに役立つ」製品を作ろうと動き出した。

そして生まれたのが、今回注目されているハイテクペン。現在は昨年中に完成させた試作品に改良を重ね、早ければ今夏発売を目標に資金調達を行うため、2月から公式サイト上で投資者を募り始めた段階だ。同社の計画では、8月ごろから知人や投資者、予約者への配布を始め、冬には大量生産に乗り出したいとしている。

子どもにも大人にも持ちやすそうな太いペンには、上部のボタンで切り替えられる「書き方を学ぶのに役立つ」2つのモードを搭載。1つは「スペリングモード」で、単語の綴りや文法的な間違いに反応したとき、ペンが震えて教えてくれるという。もう1つは「書法モード」で、こちらは書いた字の形を検知して、崩れ過ぎて読みづらいときに震えて書き直しを促すそうだ。

ランズトゥフト社では、今後の成長が見込める今だからこそ魅力的な投資対象と訴え、公式サイト上で5万ユーロ(約630万円)を募集。2月11日時点で、20%が集まっていると表示しており、すでに1万ユーロ(約126万円)の投資金が寄せられたようだ。

字を覚える子どもたちだけでなく、パソコンに慣れてあまり手で文字を書かなくなった大人にも使えそうなハイテクペン。将来的にはいろいろな言語に対応したタイプも開発されないか、ぜひ期待したいところだ。

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